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京都在住。スイング系バップ的ギター弾きの日々の雑記。
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現在、初心者の方を対象にギター教室にてレッスンをしているのですが、その方たちに関わらず、ギターを手にする人というのは実に多くの好みがあるわけです。ロックをやりたい。フォークをやりたい。ジャズをやりたい。クラシックをやりたい。


でも、やはりギターという楽器を使うという共通点があるわけですから、きっと統一的なギターのメソッドのようなもの(しかも初心者レベルから順に)があってもおかしくありません。
しかし、正直ギターを今まで弾いてきて、いろんなギタリストと出会ってきて、そういう確固たるもの「これだ!」ってものに未だ出会っておりません。

例えばピアノやヴァイオリンなど小さい頃からクラシックなんかを題材に習ってる方がほとんどでしょう。しかし、ギターは中・高校生くらいからフォークやら ロックやらで手にするのがほとんどで、いわゆるピアノでいう「バイエル」だとか「ツェルニー」だとかいうものがないのです。
だから、結構ロックが上手かったり、ジャズでバリバリアドリブができるような人でも肝心な楽器奏者としての基礎があるか?
っていうとかなり怪しいわけです。しかも、統一的な奏法や演奏力レベルの判断基準もないのですから、例えばピアノでいうグレードだとか、講師になる試験だとかっていうわかりいい試験もないのです。(各社の独自の判断や手段で決まる)

勿論、ギターにもクラシックがあるのですからそれらの代表的なものを使えばどうか?という事なんですが(実際、カルカッシやタルレガというものがある)ク ラシックとロック・フォーク・ジャズではそもそも奏法や概念が違いすぎるのです。まずクラシックではピックを使わない。(ジャズやフォークは指で弾く場合 があるが、クラシックでは爪を立てて弾くのに対し、指の腹で弾く)そして構えがまったくちがう(クラシックのみ縦長に構える。他は水平)さらに、クラシッ クはコードを一切使わない(まあ、これはピアノ等 もだが・・)だから、クラシックでのカルカッシのようなものが他のジャンルにも必要だと思うのです。
ギターだから好きに弾いていいとか。音符を読めなくてもいいとか(クラシック以外はタブ譜というふざけた楽譜を用いるのが業界では当たり前になっている)
俺はジャズだから音なんて適当でいいとか、ロックだから指癖で弾いてもいいとかそういうのは楽器奏者としてマズイのではないかと思います。例えばピアノや ヴァイオリン奏者は理論を知らなくても、他のジャンルを知らなくてもなんとなく、耳だけで真似して弾いたり、アドリブをする事ができますが、ギタリストは 自分達のテリトリー(ジャンル)にガチガチに縛られていて応用が利かないのです。
また、ピアノ奏者の多くはメロディを聴いてなんとなく伴奏をつけれます(理論やコードの知らない人でも)これをギタリストにさせてもめちゃくちゃになるで しょう。そもそも、ギタリストの多くはコードを形で覚えているだけですので、自分の弾いてるコードがもし間違っていても気付かない事のほうが多いです。

これではイカン・・

ってことでは僕は近頃、うんうん唸ってはギターのノンジャンルでかつ音楽的なメソッドはないかと試行錯誤しています。そして今できる範囲でも、自分の生徒さんだけにはかつての自分と同じ様な「音楽もどき」のギターの初歩を教えないようにしています。
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自己紹介:
ロック・パンクに始まり、ロカビリー・ブルース・ファンク・フュージョン等を経て現在はジャズ。中でもソロやデュオなどの小編成においての鍵盤楽器のようなギタースタイルを研究中です。
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